著者:大村紀征
判型:A5判
頁数:248頁
何が日本刀を、ここまで“高性能”にしたのか!?
世界に誇る日本刀の“性能”の秘密!
こんなにも細身で薄く美しい姿で、なぜこんなにもよく斬れ、折れも曲がりもしないのか?
新日本刀、振武刀、満鉄刀、群水刀、斬鉄剣……
鑑賞刀剣だけが刀にあらず!
日本刀の“性能”を巡る、知られざる珠玉のドラマ!
“折れず、曲がらず、よく斬れる”の追究は、何百年も前から今に姿を残す刀の中に、確かに、ある。
構造分析、断面写真等、貴重資料とともに、その秘密に迫る!
CONTENTS
序説(論考趣旨について)
第1章 日本刀誕生
一 日本刀の草創期と湾刀の出現
二 打ち続く戦乱と武芸専門職の萌芽
第2章 名刀の理由
一 歴史に名を成した実用刀
二 備前刀と名門「長船」の誕生
三 末古刀の実力と渡来鉄
四 古刀の刀身構造と鉄の精錬
五 大規模商業和鋼の誕生と新々刀
第3章 製鉄の秘密
一 戦いの中の刀剣
二 実戦刀の雄、“関”鍛冶と美濃刀
三 日本刀の大変革
第4章 軍刀の到達点
一 軍用日本刀の草創期
二 時代の要請に応える新たな日本刀
三 軍用日本刀の実力探究
四 規格化と造兵刀
五 「新日本刀」とは何か?
第5章 現代刀 ~斬撃性能の飽くなき探究
一 斬撃性能の実験検証
二 振武刀 ~寒冷環境に強い刀
三 満鉄刀 ~鉄道部品製造技術を活かした高品質刀
四 群水刀 ~群馬水電が起こした〝電気製鋼〟革命
五 斬鉄剣 ~小林康宏が追究した“斬れ味”
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