風心会永野順一師範 心形刀流の心と技[入門編]
指導・監修:永野順一
収録時間:84分
自らの本心を見出す――
名流に学ぶ形稽古の意味と意義とは!
幕末期に四大剣術の一つとして数えられた著名剣術──心形刀流の本質を探求・研鑽する永野順一師範。
古人が伝えんとした心技を現代人はいかにして修得できるのか──。
「形の意志」を重視する師範が工夫する形稽古の内容を丁寧に解説することで、その一つの答えを提示する。
心形刀流
江戸初期の天和二年(1682)に本心刀流を学んだ伊庭是水軒秀明を開祖として江戸下谷に道場を構えた剣術流派。幕末の八代伊庭軍兵衛秀業の頃、北辰一刀流、神道無念流、鏡新明智流とともに江戸四大道場として栄えた。
収録内容
■基礎編
修行における形稽古とは
「修行」の意味
「行為」とは何かを知る
形稽古の意味
「傾軸」と「守」について
「守」から「破」へ
■実践編─心形刀流の形稽古
本心探究とは
初伝・演武(初伝組太刀六本)
初伝・一本目詳解
手順の紹介
1 構えについて
2 足の形ー鶴一足
3 歩み寄り
4 縣と待ー打太刀と仕太刀
「破」―形稽古を深める
1 切結びから合わせへ
2 腰の位置
3 向身と半身
4 間のことー間詰め
5 順と逆
6 気合いについて
礼法について
礼法とは何か
形のもつ意味
指導・監修 ◎ 永野順一(心形刀流風心会代表師範)
二十歳の時に心形刀流に魅かれて亀山に心形刀流を尋ねる。当時代表師範であった加藤文郎師範他、小林正郎師範、笠間利治師範に亀山藩伝の心形刀流を学ぶ。USA支部を立ち上げた心形刀流武道学の三好健介学長には、個人で調査研究されていた心形刀流に関する数々のことについての薫陶を受け、現在「心形刀流その源流を求めて」というテーマの記録と整理を進めている。その過程で出会った、水野尾郁夫師範より平戸藩伝を学び、その研究を通じてさらなる古伝の心形刀流の研究と研鑽に努めている。
指導協力 ◎ 石橋竜郎 山脇崇 石井伸幸 平本紘久