『五輪書』の原典から読み解く
最重要文書『兵道鏡』『円明三十五ヶ条』の解読
著者:赤羽根龍夫
判型:四六判
頁数:232頁
武蔵の技、再現。
『五輪書』以前に、すでに武蔵によって書かれていた『兵道鏡』『円明三十五ヶ条』。
ここには“勝つ技術”が詳細に書かれていた!
『五輪書』を読んでも分からなかった答はここにある!
・兵道鏡とは
武蔵が20代の頃に書いた、技の具体的・詳細な論述に挑戦した書。
・円明三十五ヶ条とは
『五輪書』の10年前に書いた“原型”であり、わずか35ヶ条からなる“勝ち方指南”の書。
CONTENTS
序論 知られざる伝書
第一章 円明三十五ヶ条と対敵術理(全条解読)
1.総合的身体論 根本的な体の在り方
①全身のバランス(第1ヶ条)
②基本姿勢(第2ヶ条)
2.持ち方・立ち方・歩き方
①太刀を持つ手(第3ヶ条)
②足運び(第4ヶ条、第15ヶ条)
③構えの本質(第8ヶ条)
④構えの流動性(第32ヶ条)
3.いかに相手に立ち向かうか ~目付けと心構え
①目の遣い方 (第5ヶ条)
②心の置き所 (第7ヶ条)
③〝読み合う〟心理戦(第9ヶ条)
④情報収集のし方(23ヶ条)
⑤敵の評価(第24ヶ条)
⑥二重構造の心の操法(第25ヶ条)
⑦敵と自分の関係性(第31ヶ条)
4.ファースト・コンタクト
①間合いの考え方(第6ヶ条)
②3種類の〝先〟の取り方(第12ヶ条)
③越すべきライン(第13ヶ条)
④初撃に対してなすべき事(第16ヶ条)
5.刀・身体の扱い方
①刀の振り方(第10ヶ条、第11ヶ条、第26ヶ条)
②身体の運用(第27ヶ条、第28ヶ条、第29ヶ条、第30ヶ条)
6.勝ち方
①隙と心理(第17ヶ条、第18ヶ条)
②見えない崩し(第19ヶ条)
③膠着状態(第20ヶ条)
④拍子(第21ヶ条)
⑤最高の好機(第22ヶ条)
7.最極意
①太刀・心・身体の分離運用(第14ヶ条)
②身と心の在り方(第33ヶ条)
③空(第34ヶ条)
④期を知る(第35ヶ条)
第二章 兵道鏡と実戦(全条解読)
1.少年武蔵の決闘と養父・宮本無二
2.青年武蔵と吉岡兄弟の決闘 『兵道鏡』第1ヶ条
3.吉岡一門との決闘 『兵道鏡』第24ヶ条
4.目は敵のどこをみるか 『兵道鏡』第2ヶ条
5.太刀の使い方 『兵道鏡』第3~5ヶ条
6.武蔵の身体論 『兵道鏡』第6ヶ条
7.太刀の形 『兵道鏡』第7~13ヶ条
8.武蔵の戦い方 『兵道鏡』第14~28ヶ条
第三章 武蔵の本当の強さとは?
1.巌流島の決闘
2.巌流島以降の他流試合
①東軍流 三宅軍兵衛との戦い
②神道夢想流 夢想権之助との戦い
③宝蔵院流槍術 高田又兵衛との戦い
④武蔵以降の時代
⑤千葉周作の時代、到来
⑥二刀流 牟田文之助
3.常識を超えて
付録 柳生本「円明三十五ヶ条の内」(春風館所蔵)
勢法・再現技法索引
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赤羽根 龍夫(あかばね たつお)プロフィール
名古屋・春風館道場にて柳生新陰流、円明流、尾張貫流槍術を学ぶ。現在は春風館関東支部長として鎌倉・横須賀・藤沢・横浜で「新陰流・円明流稽古会」を主宰し、指導に当たっている。平成27年12月、加藤伊三男館長より「厳周伝・新陰流、尾張円明流を正しく継承している」証を受ける。著書に『柳生新陰流を学ぶ』、『武蔵「円明流」を学ぶ』、DVD『武蔵「円明流」を学ぶ』(スキージャーナル)、『宮本武蔵を哲学する』(南窓社)、『武蔵と柳生新陰流』(集英社)、DVD『分かる!出来る!柳生新陰流(第1巻~3巻)』『最強の薙刀入門』『最強の二刀流入門』(BABジャパン)などがある。
〈新陰流・円明流稽古会 ブログ〉 http://blog.livedoor.jp/shinkage_keiko/