大東流 武田惣角・佐川幸義師弟が遺したもの
著者:大森悟
判型:四六判
頁数:312頁
発売日:2026年10月26日
「合気が本当に分かったのは、七十代になってからだ。」佐川幸義
老齢の武術家が、たやすく屈強な若者たちをねじ伏せる!
その凄まじさ、右に出る者なし!!
明治・大正・昭和・平成を生きた“最後の名人”佐川幸義、そしてその師、武田惣角という二大巨星の姿をていねいに綴る!
1978年に入門し初期弟子として佐川師の脇を固め、目をかけられていた著者が、傍弟子だけが知る秘話を綴る。長期に渡る資料収集、取材の末、ついに不世出の達人、佐川幸義師の知られざる姿を明らかにする一冊が完成。佐川師の歴史、その武術歴と逸話、日々行っていた鍛錬、そして「合気」とは何かを解く、佐川読本の決定版。
謎に満ちていた「合気」に初めて実感を持つことができた。
佐川幸義宗範が残されたお言葉は、どれも教えに満ちており、心に響く。 —今野敏
CONTENTS
●第一章 合気之術が途絶えた日
二代目・合気之名人が迎えた最期の日
佐川合気揺籃の地・湧別を訪ねて
激動の昭和期における合気行脚
大東流がもっとも盛んな土地だった白滝
佐川道場入門時代を振り返る
我が武術人生を支えてくれた佐川先生の一言
佐川合気を学んだ若き日の松田隆智先生
病床の佐川先生に垣間見た合気への執念
『透明な力』の発行日からちょうど三年後に巨星墜つ
道場主亡きあと分裂した佐川道場
コラム① 記憶に残る門人
●第二章 武田惣角に魅せられた二人のベストセラー作家
○剣道家・津本陽氏に衝撃を与えた佐川合気
『鬼の冠』の連載途中に出会った二代目・合気之名人
編集者T氏が振り返る津本氏との交流
「私の本を書きなさい」という佐川先生の至上命令
懊悩する剣豪小説の大家
津本作品に満載される佐川合気のヒント
津本氏の〝絶筆〟となった『深淵の色は』
亡き佐川先生へ募る津本氏の思慕
合気の秘奥に迫る佐川先生語録
津本氏に公開した剣の秘訣の数々
○空手家・今野敏氏が肉薄した佐川合気の秘奥
『惣角流浪』から感じた作家の鋭い洞察力
武田惣角vs嘉納治五郎
『山嵐』にも登場する武田惣角
武田惣角が西郷四郎に明かした合気の極意
今野敏氏の中国武術研究
●第三章 合気之術が復活する日
佐川先生がもっとも信頼した門人
佐川先生の形見分けとなった鍛錬棒
佐川合気の秘奥は鍛錬法にあり
発足したばかりの「佐川合気研究会」で再現した“柳津極意〟
コラム② 佐川合気の実験台となった男・佐久間錦二
コラム③ 合気上げの秘密
●第四章 中国武術の世界から大東流への回帰
陳式太極拳との出会い
太極拳と佐川合気の共通点
竹井三雄さんとの技術交流と“松田道場〟入門
呉氏八極拳・呉連枝老師の教え
小野派一刀流・禮楽堂に入門
●佐川幸義先生の年譜
大森悟(おおもりさとる)
1961年3月27日、東京・荻窪生まれ。立教大学卒。著述・編集業を生業とする。78年、高校3年時に『謎の拳法を求めて』を読んで大東流合気武術総本部・佐川幸義宗範の道場を探し出し、即日入門を許される。98年に佐川先生が永眠されるまで師事。以来、「佐川合気探究」がライフワークとなる。2003年、陳式太極拳・野口敦子先生に老架式を学び、翌04年、河南省・陳家溝を訪れ王西安老師の御指導を受ける。05年、竹井三雄氏と邂逅し大東流と中国武術の技術交流を開始。06年、松田隆智先生に師事し、呉氏八極拳の御指導を受ける。その間、呉氏八極拳の七世掌門人・呉連枝老師の来日講習会(08、09、24年)に参加し御指導を仰ぐ。13年、松田先生逝去。18年、竹井氏が逝去。24年、小野派一刀流・禮楽堂の門を叩き、一刀流を学びながら佐川合気の解明に取り組む。









